小規模オフィスとは?

テナントの募集などを行った場合、そのスケールにより小規模、中規模、大規模オフィスと区別される事がよくあります。

その中でも一番需要も物件数も多い小規模オフィスとはどんな定義で語られているのでしょうか?

その中でもよく耳にする小規模オフィスの中でもコンパクトオフィス、スモールオフィスなどあり、それらはどういったちがいがあるのでしょうか?

こちらも含めて小規模オフィスを解説していきます。

小規模オフィス

基本的には20坪以上 50坪未満の広さを基準に考えられております。

20坪以下になればコンパクトオフィスやスモールオフィスと呼ばれ、1.5坪〜あり、最近はシェアオフィスを使用するかたも増えております

コンパクトオフィスやスモールオフィスは主に在宅で業務が行える方や士業系、フリーランスの個人事業主の方や、出勤や一つの場所に集まる事が不要な業種の方が主に使われております

大阪市小規模オフィス例

中規模オフィス

50坪以上100坪未満は中規模オフィスに分類され中小企業や大手企業の支社、営業所などに使用される事が多い分野です

常時オフィスで業務を行う方が10人以上になるとこの規模のオフィスをお選びになる事が多くなります来客での打ち合わせやプレゼンテーションを自社で行う場合は社内にいくつも会議室やウエブ会議用のスペースが必要となりますのでたとえ10人程度の規模でも20坪以上の広さが必要となり、支社や事務所を通常より広めに借りる事によって経費面でもコストダウンを計れる事もあります

東京、大阪などの大都心のオフィス街で一番多いタイプのオフィスがこの中規模オフィスとなります

大阪市南森町中規模オフィス例

大規模オフィス

100坪以上となると大規模オフィスと呼ばれるようになります。

東京では汐留、新宿など、大阪では大阪駅前を中心に多くあるのがこのタイプのオフィスビルです。

大型オフィスビルの1フロア全部を借りたり、また複数階、ビルごとを借りたりする事もあります。

時代によっては資産として高く評価された事もあり自社ビルを所有する事に前向きな大企業も多くいらっしゃいます。

大阪市大型オフィス(グランフロント大阪)例

こういったような概念で話されているサイトや関係者が多くいらっしゃいます

オフィスの広さ

オフィスの適正面積

一人当たりの推奨される床面積は3坪~4坪(10㎡~13㎡/1坪=3.3㎡で計算)とされております。一人分のデスクを置いてイスや袖机等を置く場合もありますので4坪でも足らない方もいらっしゃるかもしれませんね。

最近ではスタンディングワークを取り入れている企業もあります。ある一定の時間であればイスを使わず立ったままの方が仕事の効率が上がると言われており健康的にも良さそうです。リモートワークを取り入れている企業も多く一人が使う広さよりも会議室やウエブでの打ち合わせスペースの確保も重要になってきております。

個人のデスクワークスペース以外にも必要なスペースがいくつかあります。

共有スペース

  • 来客対応を行うスペース(受付など)
  • 複合機のスペース
  • 書類棚
  • 会議室、ウエブ会議用スペース
  • 休憩室、更衣室

これらのスペースは業種や男女比率、制服の有無などで大きく変わってきます。

汎用が効くように導線や各共有スペースは少し広めにとってみてください。

・来客時のスペース

商談など行う際は、いつも仕事をしているデスクでというわけにはいきません。商談などの必要のない業種でも、稀に来客もあるので少しはキープしておきたいところです。簡易なテーブルとイスを置ける程度(5人使用)でいいので2坪程と考えておきます。

・複合機を置くスペース

ペーパーレスの時代となっても、やはり複合機は必ず必要となります。コピー用紙やトナーを保管しておくスペースも必要となりますので1坪程考えておきたいところです。

 複合機を置かずに家電量販店等で販売されているコピー機などを利用する場合などは、袖机の上やデスク上でカバーできますので省いても構わないでしょう。

・書類などを整理する収納、棚、ロッカー

通常、収納、棚、ロッカーは壁につけて設置されますが、部屋の間仕切りとしても利用されることがあります。もちろんセキュリティー面を考慮して鍵付きの収納やロッカーが必要となるでしょう。どのような収納や棚、ロッカーをどこに設置するにせよ、その収納の前に物は置くことができませんよね。ものを出し入れするスペースも必要となってきますので、そのスペースを確保するとなるとやはり2坪はキープしておきたいところです。

それとは別にセキュリティー面も考える必要があるでしょう。

機密書類もあれば現金や通帳を保管するスペースも必要です。こちらも1坪ほどで考えておく必要があります。

・会議を行うスペース

欲を言えば会議室を設けたいところですが、ここは無理をせずオフィスの片隅に丸テーブルやスタンディングデスクを置いて2坪ほど確保。効率の良いスピードある会議に切り替えてみましょう。 入居するビルによっては、会議室を時間貸しさせてもらえる場合もあったり近隣を探せば貸会議室もあるでしょう。クライアントを含めての会議や大人数での会議などは、貸会議室等の利用も視野に入れてみて下さいね。

・休憩所、更衣室他

休憩所は仕事の効率を上げるためにこちらも欲しいところです。休憩は近隣のコーヒーショップやコンビニのイートインを利用することもありますが効率を考えるとオフィス内にいてもらった方がいいでしょう。ゆっくりできる場所は用意したいですね。ということで3坪くらい考えておきます。

上記を考えると

来客スペース 2坪

複合機スペース 1坪

棚、ロッカー 3坪

会議スペース 2坪

休憩所、更衣室他 3坪

ここにスタッフの人数を仮に5名と仮定すると

5名×3坪 = 15坪

合わせて21坪 

動線も考えると

26坪~30坪が適正と計算できます。

ここから考えますと

5人だと・・・・・20~25坪程度

10人だと・・・・・40~50坪程度

11人以上となると中規模オフィスを選ぶほうがレイアウトも悩むことなく、ゆとりができ快適な仕事空間になるでしょう。窓の場所や柱などによっても左右されますがぜひ目安としてくださいね。

オフィスを内覧に行く際には、必ずメジャーを持参してください。そしてデスク、複合機の配置、来客スペースなどを想定して選ぶことを心がけましょう。

株式会社羽衣興商 管理営業部

大阪市中央区南船場3-3-20 ONESビル南船場3階